◆ 内部被曝通信 福島・浜通りから ◆

《52》 いろんな意味で頑張っている人たち 2013年3月2日

今日は相馬市での検査状況をご紹介したいと思います。

相馬市での内部被曝検診の結果が公表されました。

相馬市では2012年6月から全市民を対象に、ホールボディカウンター(WBC)検査を受けられた約5000人の結果が集計されています。

大きな傾向の変化は無いと思います。大人(16歳以上)3947人、小児(15歳以下)1135人が検査を受けておられますが、そのうち大人の3745人(94.9%)および小児の1131人(99.7%)は器械の検出限界以下でした。検出限界は、セシウム137において2分間の計測で250Bq/bodyほどです。

年上で、体が大きくて、女性に比べて男性の方が検出されやすいことも変わりません。検出限界以上であった小児4人は、全員男性、14~15歳でした。そして値は4〜5Bq/kgという結果でした。大人でも高齢になればなるほど検出する割合が増えています。相馬市は、山側と海側の地域では、それぞれ空間線量率が異なります。大人は山側の地域から検査を始めているので、前回の結果に比べて検出される割合が低くなっています。

それに比べて、小児からは全員検出しませんでした。最初は小学生から検査を始めており、徐々に体の大きな中学生に検査が進んでいることも関係するかと思います。それでもほとんどの小児から検出しない状況は続いており、慢性的な内部被曝は非常に低い状況を維持していると思います。

大人のごく一部に比較的高めの値を検出する方がいらっしゃいます。高めの空間線量率の場所に在住の方ではありません。80代女性で80Bq/kgでした。

今のところ相馬市では、セシウム137が10000Bq/body(それでも年間1mSvは下回りますが)を超える方は見つかっていません。ちなみに20Bq/kgを超える成人は4名でした。

このブログを書いている2013年2月末現在、約10000人弱の検査が終了していますが、今のところ南相馬市で見られるような予約率の低下は見られていません。ですが今後、徐々にそうなってくることが予想されます。

今まで中学生への授業を行ってきましたが、今後のしっかりとした放射線教育と継続的な検査体制の維持が必要な二つのことだと思っています。

これらの検査は、公立相馬病院と相馬中央病院の二つの場所で行われています。どちらの検査も回してくれているのは住民のスタッフの方々です。小さな子供を持つお母さんも多く協力してくださっています。自分たちも勉強しながら日常業務をこなし、そして家庭のこともしている元気な方々です。

南相馬市立病院もそうですし、他の食品検査場も同様ですが、その多くが震災後頑張っている方々によって支えられています。彼らが継続的に検査をすることが出来、働き、その技術を継承できる体制が必要です。



検査着たたんでくれています。

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