◆ 内部被曝通信 福島・浜通りから ◆

《31》 最高値再び 耳にタコかもしれませんが、何度でも言います 2012年10月5日

以前このブログで、内部被ばく値の最高値かもしれない方のお話を紹介させていただきました。セシウム134と137を併せて約20,000Bq/bodyで、原因として強く汚染された原木シイタケ、山菜などを継続的に食べていらっしゃった方です。

耳にタコかもしれませんが、何度でも言います。ほとんどの方で値が十分に下がってきています。流通している食品を食べている方に関しては、今のところリスクはかなり低いと言ってよいと思います。ただ一部で非常に高い値を検出する方がいらっしゃいます。

今回、同じような方が見つかったためご紹介したいと思います。66歳の田村市在住の男性です。今から除染作業をするとのことで、その作業前の状況評価のためにいらっしゃいました。結果は134、137併せて25,000Bq/bodyでした。体重あたりに換算すると約340Bq/kgとなります。

チェルノブイリの事故後の周辺地域と比べて、大多数の方の内部汚染は、あったとしても1~2桁低いです。しかしながらこの300Bq/kgというレベルは、チェルノブイリに匹敵します。原発事故後からの慢性摂取パターンで計算したとして、預託実効線量は1mSvを少し超えました。

イワナ、ヤマメ、ニジマス、釣りの大好きな方で、1週間に1度ぐらいはされるとのことでした。一部を持ってきてもらい、計測しましたが、それぞれが124Bq/kg, 160Bq/kg, 692Bq/kgでした。

イノシシの肉もよく食べるとのことでした。旧警戒区域を車で走っていると、イノシシと車が激突し、その後どのようにしてイノシシを絞めて自宅に持って帰ったかを話してくださいました。肉の臭みを消すコツがあるそうです。

たらの芽、ワラビはよく採りに行っていたそうです。庭で採れた、ふきのとう、ミョウガなども大好きとおっしゃっていました。総じて未検査だったようです。ちなみに持参してくださったイノシシは、834Bq/kgでした。

先日の値が高かったご夫妻も含めて、皆さん非常に元気な方々です。イノシシと格闘するほどなのですから。今まで通りの生活、今まで通りの趣味を行い、今まで通り元気に暮らしていらっしゃるわけです。体がだるくてとか、何か症状があってという話、急性期の症状は今のところ何も認めません。

ただこの値のまま何年も生活するのはさすがに良くないと思います。まずは、内部被ばくの一般的なお話をして、食品摂取をどのようにするか相談をし、継続的にチェックするしかありません。

ちなみに、先日このブログでご報告した夫妻ですが、7月初旬にセシウム134と137併せて12,000Bq/body程度であった70歳代男性が、1カ月後の再検査で9,000Bq/bodyへ。8月初旬に約20,000Bq/bodyだった同じく70歳代の男性が、17,000Bq/bodyまで減少していました。

やはり、気をつけるべき食べ物を絞り、未検査のものばかりを食べないようにお話しすると、再検査で必ず値は下がります。今後も3~4カ月のスパンを置いて再検査のために来院していただけるようお願いしています。

繰り返しになりますが、定期的なチェック、継続的なモニタリングが必須です。



先日は茨城県の牛久市に行ってきました。牛久市は茨城県でも先進的に放射線に対する対策をとっています。ひらた中央病院で牛久市の子供達やお父さんお母さんの内部被ばく検査が開始されています。中間報告会でした。ひらた中央病院のスタッフと

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