◆ 内部被曝通信 福島・浜通りから ◆

《102》 福島県以外の内部被曝を考える 2014年2月24日

宮城県栗原市に行ってきました。宮城県庁の方からご連絡をいただき、仙台から新幹線で2駅のくりこま高原駅近くのホールで、住民の方々に現状の浜通りでの内部被曝の状況や食品汚染の程度などをお話してきました。

福島県だけが話に出やすいですが、他県でも原発事故を受けて放射線対策を行っている市町村は多くあります。今までに茨城県牛久市、千葉県柏市、白井市などの自治体から声をかけていただいたことがあります。

いくつかの場所で、原発事故による内部被曝の状況は福島県以外ではどうかと聞かれることがあります。福島県外では検査体制が福島県より甘く、県外の方で内部被曝が多いのでは? といった話をされる方がたまにいらっしゃいますが、検査結果からはそのような状況にはありません。

ひらた中央病院では、茨城県牛久市の方の検査をずっと無料で行っています。2012年、2013年の2年間で約8000人、人口の約10%小中学生およびそのご両親を対象に重点的に検査が行われていますが、今まで検出限界を越えた方はいらっしゃいません。また、栃木県の日光市や那須塩原市、那須塩原市の方々は、希望で10分間ホールボディーカウンターの中に入って検査を受けていらっしゃる方が多いのですが、特に今まで検出限界を超えた方に外来でお会いしたことはありません。

相馬市では宮城県の丸森町の方々の検査を請けおっており、現在も検査が続いていますが、特に相馬市での検査結果と大差は無いようです。

もちろんサンプリングバイアスを指摘することはできますし、実際にいくらかの種類の食材は制限がかかることもあるので、汚染度の高くなるタイプの食べ物を検査せずに毎日食べれば、ホールボディーカウンターで検出できるレベルに到達することはあり得るのだとは思います。今後も各地区で、いくらかの食品検査体制の継続や、知識の共有が必要と思いますが、「福島県外の方が内部被曝はひどい」と考える必要は無いと思います。

栗原市でも自前でホールボディーカウンターを購入して、いくらか検査をされているようです。値は低いことは分かったが、今まで自然の中で山の恵みを受けて生きてきた。楽しみが奪われてしまい、今さら気にする程ではないといわれても厳しい。一部の市民の方から、こうした声も聞かれました。もっともだと思います。

何ができるわけでもないですが、またお手伝いできることがあればお伺いしたいと思います。



くりこま高原駅そばのホールにて。周りの様子。

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